recommend

 

Western Harbour Blue / The SONNETS
Vinyl Junkie Recordings VJR-3019


まだまだ暑い今年の夏。そんなクソ暑い時には、こんなチョー爽やかな北の国からの音楽がいいかも。

バンドは北欧はスウェーデンはストックホルム生まれの5人組。まぁ、スウェーデンといえば、カッチンも好きなカーディガンズを生んだところだし、その前にもそのカーディガンズの音作りに貢献した名物プロデューサー、トーレ・ヨハンソンがいたり、ロンナイのマスト曲「You & Me Song」のワナダイズがいたり、とにかく、爽やかモノでは有名なところなのだ。

そんな「伝統国」からやってきたこのザ・ソネッツの魅力は、カーディガンズやワナダイズとも微妙に異なり、むしろイギリスの80年代の、いわゆる「ネオアコ系」とか「アノラック系」とか言われたもの、例えばアズテック・カメラやペイル・ファウンテンズとかに通じるアコースティックでメロディーに翳りのあるような切ない歌心とリンクし、また、スタイル・カウンシルやジョニー・ヘイツ・ジャズなどのUK風なブルーアイドソウルなソフィステイケイトされたサウンドもオメージさせる。



じゃあ、全部あちこちからの借り物かよ?って言いたくなるところだが、そういうことはないから安心して。やっぱり今の時代の若者たちのセンスで、そういう過去の遺産がうまく料理されて出されている。でも、どこかぎこちないのはやっぱり若さゆえ?全部が完璧なんてありえないし、そういうモノを彼らに求めてはいけないしね。

オープニングの「No Hollywood Ending」からいきなり「おっ!!」だもの。
イントロのストリングスの紡ぐメロディーは忘れもしない、バリー・ホワイトの名曲「愛のテーマ」のイントロを拝借したもの。それだけで、この5人組が、音楽的にも期待が持てることを伺わせるに十分。

7月に日本盤が出てから、静かなブームになっているようでぼくの周りにもファンが少なくない。若手で何かイイ感じのバンド教えて、と言われたら、彼らもそのひとつになることは間違いないね。

大貫憲章/KENSHO ONUKI

 猛暑も徐々に落ち着いて来て、少しづつ秋の気配がそこここに。ウチの2階のトイレから、夜半になると秋の虫の声が聴こえて来るようになりました。

 今日は満月だったのかな?月が美しいというツイッターのコメントも多くありました。生憎、ウチの方からは、そんなにキレイなお月様は拝めませんでしたけど。

 日本人にとって月は昔から「美しいもの」の代表的なもの、あるいは畏敬の念を持ち、想うものであったようですが、月にそういう感情を抱くのは何も日本人だけではなく、世界の各地に、例えば、狼男とかドラキュラとか、特別の思いの例はいくつもあります。

 その一例が、このイギリスのギタリストでソングライターであるマイク・オールドフィールドが1983年の5月にシングル・ヒットさせた名曲「Moonlight Shadow」。イギリスでは4位まで上昇する彼のベスト・ヒットとなり、さらにほかのヨーロッパの国々では1位になったところも多くありました。

 メロディーとサウンドと歌(その歌詞の内容も含め)との見事なマッチングが、この大ヒットに繋がったと考えるのは、当然のことでしょう。マギー・ライリーのよく通る澄んだ歌声が曲のイメージにピッタリとハマり、演奏も伸びやかで、ツボを心得たギター・サウンドなど、プロダクションも見事です。そのメンバーは、マイク/ギター、フェアライトCMI、サイモン・フィリップス/ドラムス、フィル・スポールディング/ベース、マギー・ライリー/ボーカル。

 その「歌詞」ですが、殺された恋人にいつか天国で再会出来ることを祈る乙女心を切々と流麗な言葉で綴ったもの、というといかにもステレオタイプなラブソングという印象を受けるかもしれませんが、それでも、サウンドや演奏、歌声と歌唱が通俗的なイメージを寄せ付けないくらいの、ある種のストイシズムを感じさせ、けれんのない清々しさを覚えさせるのです。

 彼にとってはデビュー当時の「チューブラー・ベル」以来のヒットであり、新たな転機ともなった作品と言えるのではないでしょうか。

 日本でも一部で話題になっているアメリカの女子4人組、Dum Dum Girls。日本でもCDが発売され、その今っぽくて、それでもなお、60年代をイメージさせる雰囲気とサウンドスケイプとが、モロにガールズ・ハンターたち(自分を含めてね)の心を揺さぶる。その禍々しくも妖しく煌めく女の魅力は、シャングリラスからヴェルヴェッツ、ヴァシュティ・バニヤン、ヘッドコーティーズに近年ならレヴォネッツあたりにまでいたる、日陰の血脈のような暗黒の世界の扉の向こうで鳴っている鐘の音のようなものなのだ。


 パンクでガレージでファンシーなポップスで虚ろなシューゲイズ。どこからでも乗り込めそうでいてどこからもは乗り込めないMAGIC BUS。そいつにひとたび乗り込めたら、もうお任せなMagical Mystery Tourの始まりだ。
(大貫憲章 / KENSHO ONUKI )



『 I Will Be 』Traffic+P-vine   PCDT-16

映像は去年2009年のSXSWでのステージから
I Will Be  Live At SXSW

Vary Be Careful/Escape Room(UNCLE015)

60年代から70年代のコロンビア音楽、バジェナートやクンビアを現代に蘇らせる、遊び心と、優しさを併せ持つ最高の5人組、ロス.アンジェルスのバンド、ヴェリー.ビ.ケアフルの5枚目のスタジオアルバム。

Various/Palenque Palenque:Champeta Criolla & Afro Roots in Colombia 1975-91 (SNDWCD022)

コロンビアに連れられたアフリカ人奴隷の中で、逃亡を図り独自の集落を築いたパレンケたちの音楽。色濃く残るアフロ色 、クンビアだけじゃないコロンビア音楽の懐の深さを証明。近年、彼らパレンケの音楽を現代的にアプローチするグループも出現している。見逃せないルーツ音楽集。

マルチーズロック/ダウンタウンダンス (AUR-19)

沖縄県那覇市安里の栄恵町市場を拠点に活動するマルチーズロック。まるでトム.ウェイツのような歌声、クレツマー、チンドン音楽を取り込んだバックの演奏、ドロドロドロドロ・・・濃厚さ極まりない沖縄発のブルーズ。

 
Get the Flash Player to see this player.