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08.24.2010

 

「月のキレイな夜にもの想う 〜 Moonlight Shadow / Mike Oldfield」

 猛暑も徐々に落ち着いて来て、少しづつ秋の気配がそこここに。ウチの2階のトイレから、夜半になると秋の虫の声が聴こえて来るようになりました。

 今日は満月だったのかな?月が美しいというツイッターのコメントも多くありました。生憎、ウチの方からは、そんなにキレイなお月様は拝めませんでしたけど。

 日本人にとって月は昔から「美しいもの」の代表的なもの、あるいは畏敬の念を持ち、想うものであったようですが、月にそういう感情を抱くのは何も日本人だけではなく、世界の各地に、例えば、狼男とかドラキュラとか、特別の思いの例はいくつもあります。

 その一例が、このイギリスのギタリストでソングライターであるマイク・オールドフィールドが1983年の5月にシングル・ヒットさせた名曲「Moonlight Shadow」。イギリスでは4位まで上昇する彼のベスト・ヒットとなり、さらにほかのヨーロッパの国々では1位になったところも多くありました。

 メロディーとサウンドと歌(その歌詞の内容も含め)との見事なマッチングが、この大ヒットに繋がったと考えるのは、当然のことでしょう。マギー・ライリーのよく通る澄んだ歌声が曲のイメージにピッタリとハマり、演奏も伸びやかで、ツボを心得たギター・サウンドなど、プロダクションも見事です。そのメンバーは、マイク/ギター、フェアライトCMI、サイモン・フィリップス/ドラムス、フィル・スポールディング/ベース、マギー・ライリー/ボーカル。

 その「歌詞」ですが、殺された恋人にいつか天国で再会出来ることを祈る乙女心を切々と流麗な言葉で綴ったもの、というといかにもステレオタイプなラブソングという印象を受けるかもしれませんが、それでも、サウンドや演奏、歌声と歌唱が通俗的なイメージを寄せ付けないくらいの、ある種のストイシズムを感じさせ、けれんのない清々しさを覚えさせるのです。

 彼にとってはデビュー当時の「チューブラー・ベル」以来のヒットであり、新たな転機ともなった作品と言えるのではないでしょうか。

 
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